メモリーズ・ラスト

 約1週間、仕事を休んでいた。嘔吐・下痢といった自律神経症状、情緒的消耗感、さらには理由のない涙が頬を流れてしまった。仕事を続けるにはもはや限界を迎えていたのだが、それでも頑張ろうとしていたところを同僚に止めてもらい、病休を取るに至ったのだった。

 支援者としてはおそらく失格。自己管理すらできない支援者など、支援者としての素養を欠いていると言われても仕方がない。しかし、少なくとも此処にいる私だけは、私自身の歩みを認めてあげたいと思う。私の手から離れた場所で問題が起き、翻弄されるまま数ヶ月を耐え、消耗に消耗を重ねてここまで歩いてきたのだ。そんな私自身のことを、一体どうして咎めることができようか。

 季節は巡り、秋の少しひんやりとした空気が街を漂い始めている。猛暑の夏が過ぎ去ったように、この苦しみにもいつか必ず終わりが来る。それまで耐えようだなんて思わないが、だからといって望みを捨てようとも思わない。たとえ今は無力にしか思えなくとも、微々たる抵抗の積み重ねが、私を大きくしていくのだろう。

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