20241230

 2024(令和6)年12月30日。都内は厳しい寒さに見舞われ、冷たい風が高層ビルの合間を縫うように吹き抜けていた。それでも溢れんばかりの人が街を行き交い、東京が世界一の都市圏であることを知らしめていた。

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 私は恋人とともに六本木ヒルズでさくらももこ展を鑑賞した。会場である森アーツセンターギャラリーは入場制限がかかるほどであった。これはさくらももこ氏の作品が非常に多くの人々の心を惹きつけた証左であろう。かくいう私も彼女の作品が大好きであり、「コジコジだよ コジコジは生まれた時からずーっと 将来もコジコジはコジコジだよ」とコジコジが発言しているステッカーを職場のデスクに貼り付けている。

 六本木を後にして私たちが向かったのは池袋。東京の鉄道網は私ごときに理解できる範疇を超えていて、有り体にいうと迷子になった。「おのれ東京」と呟いたところで、私の声は東京の圧倒的スケールに掻き消されるしかない。それほどまでに東京は超越的なのだ。

 池袋では映画を観る予定だった。チケットを購入したのは『はたらく細胞』。私はアニメが大好きでこの作品のファンになったのだが、実写化には正直なところ反対だった。しかし、私の反対なんて何のその、『はたらく細胞』は2024に私が観た映画の中で最高だった。何せこの私を3回も泣かせたのだから。阿部サダヲはズルい。

 そして舞台は─。詳細な場所は伏せておこう。私たちの秘密にしておきたい。緊張を隠せないまま都内の夜景が一望できる高級レストランで食事をした私は、意を決して恋人にプロポーズをした。間髪入れずに店員さんはケーキを運んできてくれた。ケーキには「will you marry me?」のメッセージ。事前に私が頼んでいた。

 店員さんは「良かったら写真撮影でも」とニコニコ笑顔で私たちに起立を促し、東京の摩天楼を背に私たちを立たせ、ケーキと一緒に記念写真を撮ってくれた。お店のお心遣いに感謝したい。

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