20250301

季節は巡り、春が到来した。かつては最も好きな季節であったのだが、現在は毎年のように目の痒みであったり鼻づまりであったりと典型的な花粉症症状に苦しめられることもあり、秋にその座を譲ろうとしている。とは云え、四月からを会計年度とする日本のシステムに馴染んでいる私にとって、この時期は一年を無事に乗り越えたという達成感や安心感で心が満たされることから、ほっとする季節であることに変わりはない。
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思い返せば、二年前の三月一日はメンタル不調からの復職を果たした日であった。職場に多大なる迷惑をかけたことから誰よりも早くに職場に到着し、出勤してくる職員ひとりひとりに謝罪行脚をしていた。多くの職員は私を気遣ってくれる一方で、謝罪を無視されることもあった。迷惑をかけたのだから仕方がない。謝罪するのは私の都合であって、それを受け入れるかどうかは相手次第なのだから。そう自分に言い聞かせても動揺を隠すことはできなかった。同期はその瞬間を目撃していて、後日の会食で「あの対応は無いと思った。檸檬さんは悪くない」と庇ってくれたことが唯一の救いだった。
あれから二年と云う時間が流れて、私はあの日と同じ日に、パソコンに向き合ってこの記事を書いている。私は二年前の四月に別の部署に配置転換となったのだが、上司はポンコツな私を我慢して使ってくれたと思う。メンタル不調明けの職員を部署に引き入れることになって、内心は穏やかではなかっただろう。他の職員から反発だってあったかもしれない。それでも私を信じてくれていた。そんな上司だったから期待に応えたいと思った。だから二年間、少しでも戦力になれるよう微力ながら尽力した。私は──期待に応えられただろうか。恩に報いることはできただろうか。願わくばもう少しの間は今の部署で働きたいと思うのだが、私の思いを超えたところで人事は動くので、運命に身を委ねるほかない。
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今日は引っ越しに伴う社会的な手続きに奔走した。段ボールに荷物を詰め込む作業も佳境だ。