20250331
3月31日。年度末、最後の夜だ。
2024(令和6)年度が静かに終わろうとしている。胃がすっからかんになるまで吐いた日も、気持ちが落ち込んで特に理由のない涙を流した日も、全部、この世界で私だけが覚えているような感覚だ。最後の夜に真っ先に想起するのはこういった苦しかった日々なのだが、人生で初めて横浜に行ったり、鎌倉に行ったり──幸福だった日々も確かにこの胸の中に残っている。其れは消えかけの蝋燭の灯りみたいで、ゆらゆらと揺れている。
いつか私が死を迎えるときも、こうして消えかけの蝋燭の灯りみたいに、幸福だった瞬間を思い出すのだろうか。──それはちょっと寂しい。もう少し幸福だった自分を確かめるように命を終えられたらいい。そうなるように、2025(令和7)年度も生きていくとしよう。