五月のあと
五月は多忙を極めた。
ゴールデンウィークには念願だった横浜・鎌倉を訪れることができたのだが、その後は仕事に忙殺されて心が休まる時間を持つことが難しかった。疲れを溜め込んでしまった私の体には蕁麻疹が広がり、不快な痒みに絶え間なく襲われていた。吐くことができない吐き気にも、何度か見舞われた。WRAP的に考えるなら、注意サインが出続けている、と云えるだろう。
この期間、他部署の同期に席を設けてもらって話を聞いてもらったり、数年会っていなかった友人にミスドで話を聞いてもらったりした。私の人生は、もう駄目かもしれないと思ったタイミングで、必ず誰かが手を差し伸べてくれる。彼ら/彼女らには手を差し伸べたつもりはないのかもしれないが、私は周囲にいる彼ら/彼女らに生かされているのだとつくづく思う。
私も誰かにとってそういう存在になれているのだろうか。由比檸檬が居てくれて良かった。そのように感じてくれる誰かが居てくれるのであれば、私にも存在意義があるというもの。そんな人間を目指したい。